モラルハラスメントとは
モラルハラスメントとは、精神的な暴力、嫌がらせのことです。略してモラハラと呼ばれます。
実際に暴力を振るう家庭内暴力(DV)と違い、モラルハラスメントは、直接的な暴力ではなく相手に精神的苦痛を与えるものです。
モラルハラスメントの被害者は、自分が被害者であることに気がついていない場合がほとんどです。
当事務所にご相談に来られる方の中にも、離婚原因等をお聞きして初めて自分がモラルハラスメントの被害者であることを認識される方が多くいらっしゃいます。
モラルハラスメントの具体的な行為は、無視したり行動を監視したりするなど、精神的に負担を与えるような行為であり、これが反復継続的に行われる場合には、離婚理由になります。
モラルハラスメントの特徴
モラルハラスメントを行う夫は、異常にプライドが高く、自分は優れた人間だと思っています。
周りから自分がどう見られているかをとても気にします。
そのため、職場や親族には全く別人のように振る舞います。
また、そのプライドのために、何か問題が起きても、絶対に自分のせいだとは思わず、常に人のせいにします。
突然怒ることがあることも、モラルハラスメントの特徴です。
モラルハラスメントはわかりにくい
モラルハラスメントは家庭内で起きるため、周りの方には気付かれにくいのです。
また、周りには良い顔をしていることが多いため、なかなか理解してもらえなかったり、信じてもらえなかったりすることもあります。
時には裁判になっても裁判官にさえ分かってもらえないこともあります。
そのようなことにならないように、加害者の暴力を詳しく日記に書いておいたり、加害者の言葉を録音したり、証拠を残しておくことが重要です。
モラハラをやめさせることができるか?
モラハラをやめさせることはとても難しいのが現実です。
なぜなら、モラハラを止めさせるためには、自分が行っている行為がモラルハラスメントであると認識させる必要がありますが、加害者である夫は自分が加害者であるなどとは思っていないことがほとんどですし、自分が悪かったと認めることができないからです。
モラルハラスメントと感じたら、まずは弁護士にご相談下さい。
もう我慢ないで下さい
モラルハラスメントの被害者は自分で我慢してしまう方も多いのですが、残念ながらモラルハラスメントが治ることはありませんので、我慢をせずにまずはご相談下さい。
弁護士と一緒に、これからどうするかを考えていきましょう。